前回に引き続き、歯周病の記事を新聞で見かけましたので、紹介したいと思います。
歯周病が、認知症の一種アルツハイマー病を悪化させることが明らかになったという内容です。
名古屋市立大学院の道川誠教授(生化学)らの研究チームが、歯周病が認知症の一週、アルツハイマー病を悪化させる事をマウスの実験で明らかにし、日本歯周病学会で発表した。
道川教授によると、これまで歯周病とアルツハイマー病の関係は科学的に研究されておらず、「歯周病治療で、認知症の進行を遅らせられる可能性が出てきた」としている。
同大学院と国立長寿医療研究センター、愛知学院大の研究チームは人工的にアルツハイマー病に罹患させたマウスを用意。2グループに分けて、一方だけを歯周病菌に感染させた。
実験後にマウスの脳を調べると、歯周病菌に感染してからの約4ヵ月間で、記憶をつかさどる海馬にアルツハイマー病の原因となるタンパク質が沈着し、歯周病のマウスの方が免責で約2.5倍、量で約1.5倍増加。
歯周病が引き起こした炎症が脳に伝わり、アルツハイマー病を悪化させたとみられる。
道川教授は「アルツハイマー病には根本的な治療法がない。歯周病を治すことで認知症を抑制できれば、より経済的で容易な治療となるだろう」と話している。
—琉球新報 平成25年 6月8日記事抜粋—
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